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2015年8月 8日 (土)

いくつかの戦前の資料から 「観光」

『御大典記念京都観光案内』 発行者 佐々木武 印刷所 京都日出新聞社 発行所 くろふね図案社 昭和4年

「巻頭に」の中に、「・・・名実ともに真の 『御大典記念京都観光案内』として、最も平易に一般の人々へ京都を紹介する絶好の著述であることを自薦して憚らないつもりでございます。・・・」

案内書なので「観光」の語の使用は少ないですが次のようなものがあります。

「観光の日程と順序」という節に「名所旧跡の多い京都の観光は短時日に全部を廻ることは無理ですが、・・・」

奥付の頁に「本書の最後に附してあります白紙四頁は観光者が御気付のことなり或ひは覚書などを記録されるためのものとして・・・」

『観光祭の栞』 国際観光局 昭和12年

「国際観光も国内観光もその精神が同じであるばかりでなく、その関係が密接で、切りはなすことができませんので、国際観光局は、広くこの二つを含む大きな観光事業に力を致して居るのであります。」

『観光事業の概要』 国際観光局長 田誠氏序、日本旅行協会専務理事 高久甚之助述 日本観光通信社発行、昭和13年

第一章 観光事業の意義
 一 国内観光事業
 二 国際観光事業
 三    ・
 四    ・

一 国内観光事業

 観光事業と云ふものゝ本当の意味は何であるか。何う云ふことを目的とし、之が社会的に何んな効果を齎すか。先づこの点から申しませう。観光事業は結局旅客を誘致する仕事、即ち旅行を奨励する仕事であります。
 旅行を奨励し、旅客を誘致すると云ふことを国内的に考えると、昔の封建時代では、各人他地方へ出かける機会が少いから、一般に限界が狭くなり、生活内容の豊富を期することが出来ない。然し盛んに往来することが出来るならば、吾々は先づ国家社会の一員であると云ふ認識を深めることが出来る。又他地方を旅行することに依って見聞を拡めるから修養にもなり、学問にもなるのである。古い諺にも『可愛い子には旅をさせよ』と云ふことがあるが、旅に出て異つた人情、風俗に接し、大自然に抱かれ、自己の知らない文化に接して、新しい知識を吸収することは修養上、学問上は勿論、保健上にも大変意義があるのであります。

二 国際観光事業

 旅行は又これを国際的に申せば・・・(以下略)

『観光事業十年の回顧』 国際観光局 昭和15年

「国際観光局命名の由来」の中に、「・・・建議や答申に従へば国内的の仕事もこれから段々殖えるから観光局だけでよかろう、と云ふ意見が相当有力であったが、・・・」

「日本観光連盟」の中に、「対外観光宣伝と呼応して国内観光事業関係機関相互の連絡協調を図るため・・・日本観光地連合会を組織したが、その後昭和十一年十一月国際観光局、・・・、・・・、が主体となり日本観光連盟を組織した。」

(2014.12)に掲載したものを転記

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