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2006年1月31日 (火)

日本三景

日本三景は、現在の、宮城県宮城郡松島町にある「松島」、京都府宮津市にある「天橋立」、広島県廿日市市宮島町にある「厳島(宮島)」の三つの名勝です。

この日本三景は、林羅山の三子、儒学者の林春斎が、江戸時代初期に記した『日本国事跡考』(1643年)中に「松島、此島之外有小島若干、殆如盆池月波之景、境致之佳興、丹後天橋立、安芸厳島為三処奇観」と記したのが始まりとされています。
日本三景という表現では、元禄期に天橋立を旅した貝原益軒が「其景絶言語。日本の三景の一とするも宜也。」と『己巳紀行(丹波丹後若狭紀行)』の中に記しているのが見られます。

現在、三景のそれぞれの地で日本三景を紹介していますが、その順番は、自分のところを一番においています。

江戸時代に諸国を旅した伊勢の俳人、大淀三千風は、『日本行脚文集』をまとめ、その中で著名な景勝地12ヶ所を「本朝十二景」と題して順位をつけて紹介していて、日本三景の地は、松島(第2位)、橋立(第4位)、厳島(第7位)の順番となっています。当時は松島が三景の中では1番人気だったようです。

現在、松島は「県立自然公園松島」に、天橋立は「若狭湾国定公園」に、宮島は「瀬戸内海国立公園」に属しており、自然公園の格付けとしては、江戸時代とは逆の順番になっています。また、宮島は世界遺産にも指定されています。

周辺の優れた自然環境を含めた場合の地域的な規模も影響していると思いますが、風景の見方が変わったことが大きいのではないでしょうか。

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