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2005年12月 7日 (水)

七里四方

自分のすむ場所から七里四方でとれた旬の食材を使った料理を食べるのが身体によいとされています。人の身体は、住んでいる土地の空気、水、土からつくられるので、同じ土地で育った食材が身体にいいわけです。たまには変わったものを食べても、基本的には住んでいる土地のものを食べるのがいい、ということです。

たまに旅行に出るとよその土地のものを食べることになりますが、その土地の郷土料理や名物料理を食べるのは観光旅行の楽しみの一つです。地元の食材で新しく郷土料理をつくって観光振興に役立てようとしている地域が多く見られますが、地元の範囲をかなり狭く捉えていて、素材の選択肢を非常に少なくしているところも見られます。地元の範囲を七里四方と捉えると、きりがいいところで約30km四方ということになります。したがって、おおよそ30km圏域を地元と考えて素材を発掘して活かしてゆけばいいのではないかと思います。

ところで、この七里四方という言葉は、食材のことだけに使われているわけではありません。例えば、弘仁10年( 819)に、弘法大師は高野山上七里四方に結界を結び、伽藍建立に着手しています。また同じ年に、彦山霊仙寺(ひこさんりょうぜじ)は寺領として七里四方を嵯峨天皇から与えられ、彦山神領・彦庄が生まれています。

七里四方、つまり概ね30km圏域は、地域を捉える一つの単位となる大きさとしての意味を持っているといえるでしょう。

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コメント

1953年生、54才です。九州の天草で循環器クリニックをやってます。医師の立場からしても「七里四方以遠の食べ物喰うべからず」という言い伝えには賛成で理にかなっていると思われます。アトピーとかの病気はその典型でしょう。九州以外に住んだことはなく、食べ物の問題で旅行もせいぜい二泊3日が限度です。食事は近海物の魚の刺身、近くの知人から頂く野菜がメインです。都市部居住の方はかわいそう!

投稿: 大堂孝文 | 2008年1月13日 (日) 13時04分

コメントありがとうございます。
都会に住んでいる多くの人にとって、地元のものを食べるというのは不可能に近いことです。
もっとも私の場合は海辺から引っ越してきたのでもう地元ではありません。せいぜい近県のものを中心に、偏りがないように選んで食べるようにしています。
アトピーや各種のアレルギー症状などは、子供の頃に土と親しむ機会が少なくなったことが原因とも言われていますね。

地元の食べ物を食べることは大事ですが、他方で、旅行をすることも精神、身体にとって効果があることだと考えられています。
森林の出すフィトンチッドやマイナスイオンなどの効果もあるようですが、旅行をすることによって脳が活性化することが大きく、それによって免疫機能が高まったりします。
これも、ものの本によると、効果が現れるには4日以上の旅行が必要らしいようですが。

古くは鎌倉時代の海道記の作者や江戸時代の貝原益軒が旅行をすることの効果に言及しています。

投稿: for pleasure | 2008年1月14日 (月) 13時19分

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