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2005年10月18日 (火)

100選

『日本の100選データ・ブック』という本がまとめられるほど、色々な100選があります。その中には観光客の行動に影響を与えるものもあります。今まで知らなかったものを、100選に選ばれ公表されることによって知り興味を持つことも少なくないからです。
「ふるさとのおにぎり百選」は伝統的な地域生活の中の味を教えてくれ、楽しむ機会を与えてくれるものです。先日、熊野古道を訪れた時に、「そういえば‘めはりずし’というのがあったな」と思いだして食べてみました。
100選の種類によっては、観光的な効果はなく、選ばれた地元の誇りという意味合いのものもあるでしょう。

しかしながら、100という数字で区切るのがいいのか、あるいはこれが100選に入るの、と疑問を感じさせるものもあります。新しいものができることがわかっているもの、例えば「日本の都市公園百選」や「日本の道百選」などは、新しい優れた公園や道がつくられたらどうするのだろう、と思います。「名水百選」や「水源の森百選」などは、名水や水源の森は、百選というような区別をしないで守ってほしいものですが、百選かそうでないかで価値が違うような印象を与え、選ばれていないところにマイナスの影響を与えるおそれがあります。
また、「さくらの名所100選」などは、選定箇所の全国的な分布を考慮していると思われますが、中には、桜はきれいだけどまわりの景観・環境が今ひとつというようなところもあり、「これが100選?」と思わせるものもあります。
100選に選ばれたということで、立派な記念碑を建てるところも多いようですが、邪魔なだけ、無駄遣いというものも少なくありません。

100選の優等生は、やはり深田久弥の「日本百名山」。それぞれに物語があり、多くの人が共感を持つ。そして百名山のその後として他の山についての文章も書かれ、何よりも「最近登った山は捨てがたい」というような主旨のことを書いていることが、百名山がありその他の山もすばらしいということを示しています。
100選があって100選にとどまらないということをはっきりと伝えられる100選を選定してほしいものです。

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