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2005年7月 7日 (木)

観光旅行の効果

貝原益軒の『楽訓』の中の一節に「旅行をして他郷にあそび、名勝の地、山水のうるはしき佳境にのぞめば、良心を感じおこし、鄙吝をあらひすヽぐ助となれり。」とあります。
また、近代旅行業の祖といわれているイギリスのトーマス・クックは、「観光旅行における身体的、道徳的、社会的側面(1860年)」の中で「旅をつづけながら、快かったことといえば、偏見の壁が取りのぞかれ、邪悪な感情と気分が一掃され、知性が広がり、知識が身につき、読書欲が起こり、同胞のおかれた境遇や苦しみが以前にまして理解でき、いたわりの共感が生まれ、労苦に耐え、困難にめげず、・・・・あわせて他のもろもろの名状しがたい有益な感化を体験するのを目の当たりにすることだった。」(蛭川久康著『トマス・クックの肖像』より)と記しています。

どちらも観光旅行をすることにより心がゆたかになるという効果を認識していたという点で優れており、心がゆたかになることが相互理解を生み平和につながってゆきます。
国連が1967年を「国際観光年」に定め「観光は平和へのパスポート(Tourism, Passport for Peace)」というスローガンを掲げた理由もこの点にあるわけです。宴会旅行や買春旅行、金にまかせただけの旅行などは、歓楽旅行であって観光旅行ではありません。

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コメント

わたしは観光について研究している学生です。
今日は勉強になりました、ありがとうございます。

投稿: SARAH | 2008年10月23日 (木) 02時23分

SARAH さんへ

ご訪問ありがとうございます。
お役に立てばなによりです。

このところ更新が滞っていますが、興味があったら、またのぞいてみてください。

投稿: for pleasure | 2008年10月30日 (木) 20時23分

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